妄想

灼眼のシャナの最終巻が手に入らないので妄想で補完する事にする。

灼眼のシャナ〈22〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈22〉 (電撃文庫)


まず大事なのは、この物語に真のハッピーエンドは存在しない事。
紅世の徒が存在の力を使うたび世界に歪みが生じ、この歪みが両界を危険に晒し続けているのはひつこいように語られつづけれいる。
フレイムヘイズ紅世の王がその存在の力を人に行使させる事で歪みを最小限にとどめているが、歪みが全く生じない訳ではない。
つまり、両界の真の平和は紅世に関わるすべてを紅世に還すしかない。
この段階で、シャナと悠二が引っ付くっていう選択肢は無くなっちゃう。
零時迷子という紅世最高の法具はこの世を歪ませ続けているから。
零時迷子を失った悠二はただのトーチとして存在を失うしかない。
まあ、そういう物語も良いんじゃね?シャナが新たなる一歩を踏み出せば良いんじゃね?
てのもあるが、シャナはそ最初期に大きな過ちを犯しちゃってるんだよね。
それは、御崎市に入って悠二とであった直後のこと。
シャナは平井ゆかりのトーチに存在を割り込ませる事で御崎高校に御崎市での生活に入り込んだ。
つまり、存在の割り込みが無くなれば御崎市にシャナを知る人物はほとんどいなくなってしまう。
住んでるマンションだって名義は平井だ。借り手がそもそもいなかった事になる。
そして、第二、あるいは第三の母、千草も例外ではない。
存在の割り込みが消滅すればシャナは千草にとって茶飲み友達ヴィルヘルミナの友人というポジションに転落してしまう。
悠二を失うシャナにはこれはかなりの苦痛となるだろう。
こんなのは決してハッピーエンドではない。


では、アラストールは紅世に還るが零時迷子は悠二の中にありつづければいいのか?
これは悠二にとって悲しい物語となる。
悠二はシャナを看取りその後も永遠に生き続ける事になる。
はっきり言って耐えられる訳がない。
さらに、そのような存在をフレイムヘイズ紅世の王が放置するとも考えられない。


では、零時迷子は悠二にアラストールはシャナにありつづけるのは?
それは、全く何も変わらない。
アラストールがシャナとありつづけるとはシャナがフレイムヘイズでありつづける事に他ならない。
フレイムヘイズでありつづけるってことはフレイムヘイズの目的、紅世とこの世バランスを守ることが必要でありつづける。
つまり、この世にバランスを崩す何かがありつづけるってことになっちゃう。
それは、シャナにとってどうか分からないが、悠二にとっては望む所では決して無い。何のために蛇さんと友達になったんだよね。


では、蛇さんのザナドゥが成就ちゃえば?
これはシャナの望む所ではない。
シャナが望まないだけで一縷の望みがあるにはあるんだけど。
まあ、全否定としとこう。



じゃあ、何が起これば真のハッピーエンドになるんだろう?



あ、あの子は、まあ、御愁傷様です。




よし!妄想のおかげで元気出た!
最終巻が買えるまで頑張れそう!